ジュエリー・リフォームの方法


2・ワックス原型を新しく製作して鋳造

ワックス原型やシルバーサンプル枠に、お気に入りのデザインが無かったり、特に製作したいデザインがある場合には、原型自体を最初から作る事が出来ます。ここではその場合の説明です。

原型集合写真
原型製作デザインメモ

ご自分で考えて暖めていたデザインや、イラスト集などで気に入ったデザインがあった時などもその通りに製作する事が出来ます。


加工過程-7

実際に製作した例 1

原型を製作する場合にはそのまま鋳造できるように作ります。中石留めをする腰枠はその石に合わせて作りますので、元のジュエリーに付いていた石は1度全て外します。
見積りやどうしても気に入るデザインが見つからないといった理由でリフォーム自体を中止する場合には元に通りにしてお戻しします。

加工過程-9

V字リングに付いている石もある程度の大きさがありましたので、ダイヤ全部をメインと考え指輪の数を4〜5本くらいに分けてみました。
石の留める位置をリングによって真中にしたり左右に分けて、その時つけている本数によって雰囲気が変わるようなデザインを考えました。そして全部のリングをしたときにダイヤが十字の形になるようにしました。

加工過程-5

この段階でチェックをして頂いて直すところがあればさらに原型を修正します。最終的にこれでいいという事になれば鋳造です。


実際に製作した例 2

この指輪は「Y」の字の部分だけをK18で、腕の部分はプラチナで作りました。
これは元になったデザインがあったわけではなく、メモから始まって何枚か絵を書いてデザインを詰め、ワックス原型を製作しました。

加工過程-1

このようにコンビで製作する場合には2つのパーツに分けて製作します。いろいろな方法がありますが、この場合は腕の部分もイニシャルに合わせて切込みを入れています。

加工過程-2


加工過程-10

実際に製作した例 3

この珊瑚の石は比較的古いデザインの指輪についていました。
(回りに飾りはまったく無く、天地左右の細い爪だけで留まっているタイプです)

あまり回りを飾り立てず、枠の持っているボリューム感を出して、シンプルな感じで原型を製作しました。

加工過程-11

この指輪の石留は、天地はフセコミ枠の変形。左右は腕の部分をそのまま石の脇まで伸ばし、石留枠と兼用をさせています。

この留め方は既製の空枠ではあまりありません。

このリングは現在製作中です。出来あがった段階でお客さまのご了解が頂ければ、またこのページでご紹介します。


原型の製作はほとんどの場合手作業です。ですからかなりの表現まで可能です。
またここでは説明しませんでしたが、お母さんとお嬢さん、また恋人同士の方などで今ある指輪とまったく同じ物を、もう1個作りたい場合などは型を取って原型を起こす事も出来ます。いろいろな事が出来ますのでご相談下さい。

*ブランド品のコピーはご遠慮下さい。

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update,2000,07,22

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